開拓者たち !


女は強し、母は更に強し!自分も含め常連達は数年前から親の介護、そして見送りと、相次いだ、
「親孝行したい時に親は無し!」だ、もうすぐお盆である、今日は広島原爆投下の日、
15日は「終戦記念日」である、そんな時見逃したNHKドラマ「開拓者たち」を手に入れた、
主人公ハツ(満島ひかりちゃん最高!)は宮城の田舎に生まれ、当時満州国の集団見合いに、
駆り出される、そこで速男君と結ばれ、子を儲け、母なる大地で豊富な食料にも恵まれ幸せな生活が、
そこに日本軍の戦況悪化から敗戦へと悲惨な状況が、ロシアに近い地振(ちふり)は軍に見放され、逃亡生活が始まるそれでも歯を食いしばり何とか逃げ延びた、日本への引き上げ船に乗れた者は幸い、
シベリア抑留、中国残留組みもいる、速男君はシベリアだ、満州にいた27万人のうち8万人が死んだ、
ハツは実家に戻るも冷たくされ、仲間と再び開拓者となり、那須岳のふもとに再び開拓者となる、
その地は「地振」と名付けられ今も残る、速男君が手紙と共に送ってくれた満州の桔梗の種、今でも咲いているだろうか?
戦後全国に置かれた開拓団、千葉の土気には「大野開拓団」があった、水を求め谷底に建てた家、
井戸と電気は小学生になってからだ、それまで母が毎日湧き水を汲んだ、風呂はドラム缶に川の水、
洗濯板で毎日洗濯、少しして親戚のお古の洗濯機が廻って来た足踏み式でハンドルで搾るやつ、
アイロンも煙突のある炭火を入れたもの、親父は体が弱く手は速い、母と二人で頑張った、
下に妹3人、ハツさんじゃないがみんな貧乏で条件が同じなら平気で居られた時代だったんだねェ!
報われないまま52歳で死んだ父、20歳で家を出て、残された家には母と妹3人!
一万坪の家と畑はすっかり埋め立てられ、「開発公社」による工業団地化が始まる、
実家は代替の家から今の家に変わり、母は4年前に88歳で畑で倒れた、認知症から2年後位だった、
開拓団はどこも地元の人からは敬遠され気味だが、母は地元出身で性格も良かった為か、人に好かれた、しかし開拓団の半分は地を離れ、2代目の今は絆は薄れ近所付き合いもあまり、
無さそうで寂しい限り、な〜んて言ってる俺はとうに地を離れてはいるが、やはり実家は心配、
墓参りは欠かさない、そろそろ掃除にいくか!