おかえりボズ !

fulmas2013-03-25

年明けに初ライブ「Soul T's」から始まったメンフィス・サウンドのローテーションは、
ドン・ニックスの来日で更にエスカレートし、ボズ・スキャッグスの新譜「メンフィス」で遂に昇天か?
店を始めた1971年頃アルバム「マイタイム」がヘビ・ロテで毎日かかってた、マッスル・ショールズ
録音のスワンプ風味と都会の空気も感じさせる、何とも爽やかなホワイト・ソウル!CBSからは
その前に何枚か出していたが今一インパクトが弱かった、ファーストのアトランティック盤は
デュアン・オールマンも参加の泥臭いブルース・フィーリングとジミー・ロジャースのカバー
のカントリー・テイスト等バランスは悪いが、とっても魅力的なアルバムだった、「マイタイム」
の後ジョニー・ブリストルのプロデュースにより「スローダンサー」という更に洗練された
ソウルなアルバムに、その後「シルクディグリーズ」という最強の名盤を世に送り出し、
バックバンドの「トト」も有名になり巣立っていった、次のアルバム「ミドルマン」あたりを
ピークにAOR路線も下火になり、忌わしい80年代に突入するのだ、最近はジャズ・フィーリングな
アルバムを出しつつ現役ぶりをアピールしていたが、遂にやってくれました!
昨年末武道館で観たライブはマイク・マクドナルド、ドナルド・フェイゲンに負けないあのロック・パワー!
何かあるぞと思っていたのだ、そして今度の新譜、タイトルは「メンフィス」!南部フィーリングが
帰って来た、しかも芳醇な香りを放ちつつオリジナルとカバーの絶妙なブレンド、1曲目は自身作の
ゴーン・ベイビー・ゴーン」2曲目はアル・グリーンの「ソー・グッド・・・」4曲目は何と!
あのトニージョーの「雨のジョージア」、泣かせます!その他ディランやタジマハも歌ってた
古いブルースナンバー「コリーナコリーナ」等名曲の数々、「大人のロック」と言う言葉は嫌い!
だけど正しく本物の大人のロック、というより「お帰りなさいボズ」と言いたい!
奥さまの故郷がメンフィスと言う事もあって、何度も訪ねていてメンフィスは知り尽くして
いるのかも知れない?ミシシッピ河の小さな港町地味だけどアメリカ人は決して忘れない、
エルビスを愛した、メンフィス・ソウルを愛した世界中の人々が想い続ける「メンフィス」なのだ!!