MY.JAZZROCK.GRAFFITI Part3

fulmas2011-07-29

インスト主体のクロスオーバーからフュージョンの時代、ヴォーカルが入るとAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)と呼ばれた、大人志向のロックですか?
その中心というか仕掛け人はトミー・リピューマだ!
彼はブルーサム(青い親指の指紋)レコードを立ち上げ成功する!
サイケロックバンド「スティーブ・ミラー・バンド」にボズ・スキャッグスと共に名を連ねた「ベン・シドラン」をスターダムに押し上げ、何よりジョージ・ベンソン(元々はギタリスト)に歌わせて大成功した、ロックのデイヴ・メイソントラフィック抜けた時のソロアルバム)や異色の「ダン・ヒックス&ホット・リックス」(クワトロで観た)、ニック・デカロの「イタリアン・グラフィティー」の名盤を仕上げた後ベンソン、マイケル・フランクスアル・ジャロウラリー・カールトンジョアン・ジルベルト「イマージュの部屋」(アレンジのクラウス・オガーマンが素晴らしい!)最近ではダイアナ・クラールとまさに大人のジャズロックの王道です!!
トミーはデイブ・グルーシンが立ち上げたレーベルGRPの社長を引き継ぎ、今はヴァーブ・ミュージック・グループの会長さんだそうだ!
英国ではパンクバンド?「ポリス」からソロになったスティングが成功を収めブランフォード・マルサリスやケニー・カークランド達と素晴らしいジャズロックを展開した、同じく「ジャム」からポスト・モダン・ロック・バンド「スタイル・カウンシル」になってから「カフェ・ブルー」という傑作アルバムを出したポール・ウェラーも良い!
ロックなお父さんとジャズなお母さんからまだまだ良い子は生まれそう!?(笑)期待しちゃおう!!!
忘れられないジャズロックな名曲 1・ポール・サイモン:ハヴ・ア・グッド・タイム(スティル・クレイジー・アフター・オール・ジーズ)フィル・ウッズのサックスが心地よい!プロデュースはボブ・ジェイムス 2・アーサー・ガーファンクル:「Mr・Shuk’n・Jive」 ポール・デスモンドが亡くなる寸前にサポートした、クールでおごそかな名曲! 3・ジェイムス・テイラー:「サム・ワン」(ワンマン・ドッグより)ジョン・マクラフリンの早弾きで心地よいギターが印象的! 4・フィービ・スノウ:「ポエトリー・マン」(デヴュー盤)ズート・シムスのテナーとボブ・ジェイムスのオルガンがフィービの渋くブルージーなヴォーカルにとてもマッチしている!5・キャロル・キング:「コラソン」(ファンタジーより)D・T・ウォーカーのギター、ハーヴィー・メイソンのベース、カーティス・アミーのサックス、切れの良いリズムで気持ち良い! 6・ジョニー・ミッチェル:「ツイステッド」(コート&スパークより)クールなチャック・フィンドレーのミュート・トランペットがジョニの声にぴったりマッチ!キャロルもジョニもそしてこの時代(1973〜4)のジョージ・ハリソンもトム・スコット&LAエキスプレスそしてラリー・カールトンのお世話になっているのです!!
7・トム・ウェイツ:「ステップ・ライト・アップ」(スモール・チェンジより)シェリー・マンのドラムとルー・タバキンのテナーに、あの頃はまだ無かったラップの様なリズム・トークが絡んで凄いインパクトが伝わる! 8・スティーリー・ダン:「リキの電話番号」(3rdアルバム・プリッツェル・ロジックより)ホレス・シルバーのイントロから引用か?と言われた名曲、ブラジルの香りも?ウイルトン・フェルダー、チャック・レイニー、ジェローム・リチャードソンの好サポート! 何故かやはり1973〜4にこうしたジャズ・フレイバーな名曲が多い!!