MY.JAZZROCK.GRAFFITI Part 2

fulmas2011-07-28

ジャズ・ロックは「クロスオーバー」と呼ばれて暫く流行したが、その後「フュージョン」となって更に普及した、ニューヨークで産声を上げた「スタッフ」は強烈なリズムとクールな感性で一躍スターダムに!元々凄腕セッションマンの集まりだったがリチャード・ティー、エリック・ゲイルと立て続けに亡くなり解散、コーネル・デュプリーはソウル系シンガーのバックを務めたりソロ・アルバムを出したりしたが、つい最近亡くなった、スティーブ・ガッドガッド・ギャング解散後クラプトンのバックを務めた。
フュージョン(と呼んで良いかどうか?)は他にもボブ・ジェイムス、デイブ・グルーシンリー・リトナー等凄い人達がいたが、お洒落で耳触りの良いものよりちょっとファンキーで泥臭いのが好きな方なので「スタッフ」以外は「フユージョン」はあまり聴かなかった。
まだCDが登場する前の或る日レコード会社の営業マン(?)がこれ聴いて下さいとパット・メセニーの「アメリカン・ガレージ」を置いて行った、聴いてみると何とも爽やか!ロックなのか?ジャズなのか?アメリカの中西部あたりの田舎の景色が目に浮かぶ様な、広大なスケール感!爽快感!それ以来メセニーからは目が離せ無くなった、ジョニ・ミッチェルのライヴ映像にジャコ・パスと共に映っていてこれも最高!後にブラッド・メルドーとコンビを組むがこれがまた良い、メルドーのソロ・アルバムのバックにジム・ケルトナーがいたりしてまた嬉しい!
知る人ぞ知るビル・フリーゼルもまたメセニー同様「バークリー音楽学院」で学んだギタリストでやはり時折「カンザスのトウモロコシ畑の音」が聞こえる音!シアトルに住みながらニューヨークの仲間達と音楽する異才なのだ。そういえば去年だったか?チャーリー・ヘイデンがファミリーでジャズ・カントリーなアルバムを出した、バックメンバーにメセニーやコステロ等の名前があってまたニッコリ!音を聴いてまたアメリカの広さを再認識(ミズリー・スカイがあったか!?)70年代のニューグラス・ブームの頃ノーマン・ブレイク(オーブラザーのサントラで復活)のセッション・アルバムにデイブ・ホランドが参加していてあれも良かった!やっぱジャンルじゃ無いネ!!
ブルーノートの凄腕プロデューサー・マイケル・カスクーナは数えきれないジャズの名盤を作って来たが、ロックの分野でも震える名盤を作っている、エリック・カズの「イフ・ユー・ア・ロンリー」ボニー・レイットの「セカンド・アルバム」ガーランド・ジェフリーのデヴュー盤(ジョン・サイモンも参加している)等だ!何が良いかを熟知している最高のプロデューサーっているんだネ(トム・ダウドとかアリフ・マーディンとか)。
そういえば「ブルー・ノート」レーベルはヴァン・モリソンやDr・ジョンも在籍していてDrはジャズ部門でグラミー賞をとった事もある、その後カサンドラウイルソンノラ・ジョーンズ等以前のジャズのイメージからかけ離れたスター達を世に送り出している!ホワイトR&Bからスタートしたヴァン・モリソンもその後ザ・バンドとの交流を経て、更にモーズ・アリソンの影響を受けながら後にジャジーなアルバムを作る、1998年「Tell Me Something」モーズに捧げるというアルバムをジョージ・フェイム、モーズ・アリソン、ベン・シドランと作っている。
大分前からだがニューポートやモントルー等のジャズフェスはロックやワールド・ミュージックが混在化していて、今年のモントルーサンタナがいきなりトップバッターで出て来たらしい!
そういえば仲間のK氏が面倒みている25人編成のビッグ・バンド「ベイサイド・パラダイス」もMYDOなM君がサンタナの曲をやっている、12月30日は恒例の10人編成の「フルハウススペシャル・バンド」としてファンキーなライヴ!がある。
ジャズもロックも変化して進化して、しかも古き良き作品を大事にして後に繋いで行く、良い時代に生まれ!良い音楽に恵まれ!良い仲間に恵まれ!楽しい毎日!
みんながしあわせでありますように!