スモール・タウン・トーク

fulmas2009-10-15

最近来る若者S君はアーニー・グレアムをリクエストした、そしてアナログ盤をケイタイで写真取った!ワッカルカナァ?
今は無きブラック・ホークは1969年渋谷「DIG」支店の後水上姉弟によって「ブラック・ホーク」と改店された、DJは引き続きかの松平氏、最初はジャズタイムありビートルズタイムあり(この頃から通っていた)であったが、いつの間にかシンガー・ソング・ライター、スワンプ、トラッドとマニアックになった。高円寺の「ムーヴィン」も影響受け始め、和田君に刺激されて稲毛に店を構えたが、いまだに松平氏の亡霊は生きているらしく自分も含め由布院の栗津君や新宿の柳沢君等その線で営業活動をしている。

ブラック・ホークの小冊子「スモール・タウン・トーク」には1976年Vol・7にジェシ・コリン・ヤング特集で記事を頼まれ稚拙な文章を書いたが、Vol・11にB.Hが選んだ99枚のレコードというのがあって、後にコレクターズ・アイテムの基本になっている。
そしてそこにアーニー・グレアムやアンドウェラ等が紹介されているのだ。

「ヒューマン・ソングス」がコンセプトだったB.Hは流行りや受け狙いの音楽を嫌い(ボズは敵だった)ひたすら人間的且つ土着的な音楽を求めて行った、しかしやはりと言うべきか、時代の流れには逆らえずトム・ウエイツが出たあたりからお喋り厳禁のロック喫茶も夜はお酒でも飲みながら軽いお喋りOKとなってしまった。

そして若くして亡くなった松平氏の後レゲエの店となってしまい、バブル期に店も亡くなった!

後に鈴木カツ氏が「スモール・タウン・トーク」と題して松平氏に捧げる本を編集、VIVIDから出版されている。
ネットでもブラック・ホークを惜しむ声が寄せられ、いまだに良き音楽を求める良心が息づいているのだ。