ドクター・ジョンとボニー・レイットの新譜 !

fulmas2012-06-01

追悼!映画監督・新藤兼人さん100歳が亡くなった!死ぬまで映画を撮り続け、最後は「一枚のハガキ」という戦争の話、戦争を体験し死ぬまで反対を言い続けた人、「生きるとは撮る事」と次回作の構想まで出来ていたそうな、頭が下がる、アラカンなんてまだまだ子供??
と言う訳でDr・JOHN:Locked Down
ディランより一つ年上の72歳でまだまだバリバリのロッカー?ダン・オーバックとブラック・キーズの協力を得て、摩訶不思議な世界を描き出す!
ドクターを初めて聴いたのは70年頃で「太陽と月と薬草(ハーブ)」というアルバムだった、地獄の底から呻く様なヴードゥーの影響を受けた、不思議なサウンド!ジャケットも奇怪だった!ミック・ジャガーが参加という触れ込みもあったがあまり感動はしなかった、しかしその後「ガンボ」ですっかり魅力に取りつかれ、アレン・トゥーサンと共に2大ニューオリンズの王者の影響は大きく、プロフェッサー・ロングヘアー、リー・ドーシー、ミーターズ、ネビル・ブラザース、ダーティー・ダズン・ブラスバンド、ジョン・クレアリーと今に続くニューオリンズ・ファンク・R&B路線を常に意識して聴いて来た。もちろん所謂サッチモからの古き良き時代のニューオリンズ・ジャズ(ドクターもデュークに捧げるアルバム等も出してるが)も大好きだ!
ところでコルトレーンの「クル・セ・ママ」(ジュノ・セ・ママ)を聴いて何故かドクターのヴードゥーを思い出した、調べてみたらパーカッションとボーカルのジュノ・ルイスの企画で出来たアルバムで、ジュノはニューオリンズ生まれであった!「やっぱりな!ニューオリンズの臭いは強烈なのだ!!」
BONNIE・RAITT:Slip・Stream
大好きなプロデューサーのミッチェル・フルームとチャド・ブレイクのコンビから離れてジョー・ヘンリーに移り(彼も最高!)レーベルも自身で立ち上げて意気軒昂、ビル・フリーゼル等の協力を得てジェリー・ラファティーやディラン等のカバー、そしてサントラの「ユー・キャント・フェイル・ミー・ナウ」のカバーとうねるスライド・ギターでロッキン・ブルース&ソウルですか?デビューの70年頃のかわいこちゃんも随分とお年を召したが、「おばちゃんなんて言わせないぞ!」
マイケル・カスクーナのプロデュースによるセカンドアルバム「ギブ・イット・アップ」のニューオリンズ風味のロッキン・ブルース・ロックが懐かしい!!