うぶすな

fulmas2011-03-08


そば好きにはタイプがあって、味を求める人、店の佇まいに目が好く人、蕎麦より酒を飲みに行く人、といろいろだ!
88歳で逝った母は大のそば好き(通ではない)で、実家に帰る度に土気の店に連れて行って喜ばれた、行かずに帰ろうとすると「今日は行かないのかい?」と悲しそうに俯く、
自分では朝は干物に納豆で飯だが、昼は麺類が多く時々近くの蕎麦屋に行く、稲毛は「千葉のうまい蕎麦73選」に載ってる様に美味しい店が何軒かある、昔浅間神社近くの川沿いに小舟の形をしたテーブルの蕎麦屋があって良く通った、当時としては所謂普通のそば屋を少し超えた感があったが、その後研究に研究を重ね大勝負に出て、大分前に国道16号と14号の分岐点の登戸に越した今の「功徳庵」がそれである。
ところで常連の何人かがさつきヶ丘の「うぶすな」が旨い!と勧めてくれていたのだがなかなか行く機会が無く忘れていた、つい先だって昼の植木屋兼便利屋」のアルバイト仲間で常連の「ハンケチ・おやじ」に、レコード・プレイヤーとアナログ盤を頂いたお礼にご馳走しようと思い訪ねたところ、近所の「うぶすな」に行こうという事になり、遂に念願が叶った!
閑静な住宅街の中に正にポツンと「オアシス」の様にあり、入り口も和の端正な佇まいで、店内も中央にある大きな一枚板の銘木のテーブル、古民家具等が整然と清楚にレイアウトされていて清々しい!可愛いJBLからは静かにジャズのBGMが、憎いシチュエイションである、毎月「季節の蕎麦懐石」という企画もあるが、その日は二人共「天せいろ」揚げソバと煮豆の付き出しが出て、車で来た事を後悔させた!「そばいち」もそうだが、天婦羅と蕎麦のつゆは当然別物、天婦羅はたらの芽、里芋、薩摩芋、南瓜、白身魚、海老等でサクっと美味しい!蕎麦はサラッとして細切りでしかも腰がある!
蕎麦湯で最後はお腹いっぱいに!今度は酒飲みに来ようネ!と別れた!