デラニー&ボニー&フレンズ !

fulmas2010-12-25


日本では楽天が販売しているライノ・レコード制作のデラニー&ボニー&フレンズ「オン・ツアー・ウイズエリック・クラプトン」(デラックス)は1969年のヨーロッパ・ツアーの4枚組・デラックス・ヴァージョンだ!
ロイヤル・アルバート・ホールでのコンプリート収録他各地のホールでのライヴ・ヴァージョンが収められていて、「ギミサム・ラヴィン」からリトル・リチャード・メドレーまでジャムを交えてご機嫌なライヴ・アクトだ!メンバーはデラニー&ボニーの他にエリック・クラプトン(ギター)、デイヴ・メイソン(ギター)、カール・ラドル(ベース)、ジム・ゴードン(ドラムス)、ボビー・ウイットロック(オルガン)ジム・プライス(ホーン)、ボビー・キーズ(ホーン)テックス・ジョンソン(パーカッション)、リタ・クーリッジ(ヴォーカル)そしてクロイドンのショーではジョージ・ハリソンがデラニーから教わったボトル・ネック・ギターを弾いている!
カントリー・ミュージックアメリカの最もポピュラーな音楽だが、60年代後半にソロではトニー・ジョー・ホワイトやボビー・ジェントリー等がアメリカ南部のデルタ・ブルースやソウル・ミュージックの影響を受けた所謂スワンプ・ミュージックの先駆けとなり(エルヴィスもスワンプの一面を持つ)グループではCCRザ・バンド等が出て来た、そんな中コンポーザーとしても歌手としても有能で音楽業界の裏も知り尽くす才人レオン・ラッセルと古き友人デラニー・ブラムレットが組み夫婦のデュオ・デラニー&ボニーをスタートさせる、最初はポップなロックン・ロールからだったがアトランティックのソウル・メーカー(?)ジェリー・ウェクスラー等の手によりブルース、R&B、ゴスペル、R&R、カントリー等が混然一体となった「スワンプ」の世界を作り出してレオンと共に世に広めて行った、先述の欧州ツアーでクラプトンが影響を受けてあの「レイラ」入りのデレク&ドミノスを世に送り(デュアン・オールマン、ボビー・ウイットロックの凄さも知る)ジョージ・ハリソンビートルズ解散時のソロ「オールシングス・マスト・パス」でD&B&フレンズのお世話になる。
フレンズのメンバーは皆腕達者でドラムのジム・ケルトナージム・ゴードン、キーボードのウイットロック、ジェリー・マギー、D・オールマン(初期)ベースのカール・ラドル、ホーンのジム・プライス、ジム・ホーン、ボビー・キーズ(現在はストーンズのバック)コーラスでリタ・クーリッジ、メリー・クレイトン(ストーンズの「ギミー・シェルター」でコーラス担当だがボニーにもお声がかかっていたそうな?)
尚D&B解散後と言うより一説によるとレオンがフレンズもろともあのジョー・コッカーの下に走り「マッドドッグス&イングリッシュメン」を作ったとされる。
当時ジョー・コッカー&マッドドッグス&イングリッシュメンのツアー・ドキュメントが劇場公開され、ジョージ主催のバングラデシュ難民救済コンサート(ディラン、レオン、ジェシED、リンゴ等がフレンズの何人かと共に参加)と共に高い評価を受けた。
また当時(1971)のニュー・シネマ「バニシング・ポイント」の中でD&B&フレンズが歌うシーンが出てくる!D&B解散後ボニーはソロ・アルバムを立て続けに出したがデラニーの方は最初何枚か出したが売れず暫く忘れ去られていたが最近ドップリ・スワンプな良い味のアルバムを出してくれて嬉しかったがもっと頑張って欲しい、麻田さん呼ばないかなァ?!