スワンプなヴェテラン達

fulmas2010-07-27


Steve Cropper & Felix Cavaliiere :ミッドナイト・フライヤー
ブッカー・T&MGズのギタリストのスティーヴ・クロッパーとラスカルズのキーボード・プレイヤー兼ヴォーカルのフェリックス・キャバリエの共演作第二弾が出た、ファーストは2年前だったが、まさかのセカンド!インストの曲が4曲から1曲に減っていて、つまりはキャバリエのヴォーカルが前面に出たという訳だ、「グルーヴィン」のヤングラスカルズ、バジー・フェイトン参加のファンキー・ロックの頃のラスカルズ、ベアズヴィルのジョン・ホールやトッド・ラングレン達に囲まれたキャバリエのソロが懐かしいが、今回はすっかり息の合ったクロッパーとのあったか「ハート&ソウル!」ナンバーが続く!!
LOS LOBOS :ティン・キャン・トラスト
イーストLA出身チカーノ系ロック・バンドだそうだ?!キャリア36年!最初の頃はラ・バンバ等テックス・メックスのストレートなロック色が強かったが途中からメキシカンの香りプンプンになり、更にグレイドアップして重厚なロボス・サウンドを作り上げ頂点を極め、一方ではチャド・ブレイク&ミッチェル・フルームで名プロデューサーの名を欲しい儘にし(ミッチェルはスザンヌ・ベガを復活させしかも妻に!)「ラテン・プレイボーイ」名義ではめくるめく官能美を展開するという、とんでもないバンドだったが、まだ生きておったのか?
で今回はクラプトン風ありデッド風ありまたテックス・メックスありとバランスの良い楽しいアルバムに仕上がっている。
DONNIE FRITTS : アン・イヴニング・ウイズ・ドニー・フリッツ
ドニー・フリッツがクリストファスンのバックで来日したのは35年前の事だ!去年の来日はあのカウボーイのスコットやマッスル・ショールズの生き残りデヴィッド等のそうそうたるメンバー・デコイズを引き連れてのものだった。デコイズはさすが米・南部の迫力ある泥臭い正にサザン・ロックだったが、ドニーはハートフルでしっとりとスワンプ・ソウルを聴かせてくれた。無邪気に写真を撮りまっくった渋谷のライヴが懐かしい!CDは大阪DVDはその渋谷でのものだ。
麻田さん提供のマッスル・ショールズの72年の写真は凄い!ミー&ボビー・マギー(ジャニスで有名)のクリス、ポークサラダ・アニー(エルヴィスで有名)のトニー・J、サム・ストーン(アル・クーパー良かった!)のジョン・プライン、そして御大ダン・ペンとドニー!!ドニー・フリッツデヴュー盤「プローン・トゥー・ラーン」のレコーディングの時のものだ。
スワンプ祭りでまたみんなで来ないかなァ!!!