ロード・ムーヴィーに似合うマーク・ノップラーの音

fulmas2009-10-11

ロード・ムーヴィー監督が好んでサントラに取り入れる音楽と言うのがある、ダイアー・ストレイツマーク・ノップラー)の音もそんな中の一つである。
リーダーのマーク・ノップラーは実際サウンド・トラックを手掛けていて、1983年の映画「ローカル・ヒーロー」が最初であった。
マークの生まれ故郷スコットランドの小さい漁村での話で映画としてはあまり大きな話題にはならなかった(バート・ランカスターが出ていた)が音楽は素晴らしく、特にテーマ曲の「ゴーイング・ホーム」のマークのギター、その他にも今は亡きマイケル・ブレッカーのSax、M・マイニエリのVibes、エディ・ゴメスのBass等ジャズ・メンを起用したりしながら目を瞑ると光景が浮かぶ様な素晴しい作品に仕上がっている。
この他にもD.ホフマン、R・デニーロ等出演のブラック・コメディ「うわさの真相」やブルックリン最終出口等何本か手掛けている。

マーク兄弟率いる「ダイアー・ストレイツ」は1978年「悲しきサルタン」でデヴュー、あっと言う間にスターダムにのし上がった!1stアルバム「Dire Straits」のプロデュースはスティーブ・ウインウッドの兄マフ・ウインウッドで1977年にサザーランド・ブラザースの「LIFE BOAT」を手掛けている。(スティーヴのピアノが印象的だった)、続く2ndの「COMMUNIQUE」はR&B、スワンプの名プロデューサー・ジェリー・ウェクスラーとマッスルショールズのオーナー兼スタジオ・ミュージシャンのベリー・ベケットが手掛けている。
その後「Brothers In Arms」(ここでもマイケル・ブレッカーの泣節が聴ける)で世界制覇したのは周知の事実、ライブ・エイド等でも活躍したがその後解散してマークはソロの道へ、心揺さぶる感動の「ゴールデン・ハート」(1996)は必須アイテムだ。2004年の「シャングリラ」はB・ディラン、ザ・バンドニール・ヤング等がレコーディングに使用したマリブにある60年代のスタジオ「シャングリラ」で心を込めてレコーディングした、その気持ちがヒシヒシと伝わって来る!今でもソロワークは続いているが、マークのもう一つの面であるカントリー志向はアルバム「ノッティング・ヒルビリーズ」や映像にもなったマーク・ノップラーチェット・アトキンス(エバリー・ブラザース、M・マクドナルド、エミルー・ハリス等がゲスト出演している),最近ではエミルーとのコンビでライブ映像も出ている。

心優しきヴォーカル!ソリッドなギター!タイトなリズム!一度聴いたら癖になるマーク・ノップラーの創り出す音!
デヴュー当時は「J.Jケイルやディランに似ているなァ!一発屋で終わるのかなァ」なんて思ったりもしたがとんでもなくて!威風堂々いまだに大活躍、暫く目が離せない!!