ヴェテラン&ニューリーダー

fulmas2009-02-10

BOZ SCAGGS : Speak Low ボズよお前もか!と言いたくなるジャズへの転身、しかしこれが良い感じなんだなぁ!ギル・エヴァンスが開拓したアイデアに通じる様な前衛的で実験的な試みと語っているが、チェットの「シー・ワズ・トゥー・グッド・トゥー・ビー・トゥルー」、スタンダードの「スピーク・ロウ」等を取り上げ今までとは違うボズ流の粋なジャズ・ヴォーカルを聴かせる、ラストの御馴染み「ウイー アー オール アローン」は沁みる!

DAVE MASON : 26 Letters 〜 12 Notes 様相は大分変化はしたが歌もギターもバリバリのイケイケだ!嬉しい限りの新譜である。トラフィックの頃や初期のメイソンは繊細で「サド&ディープ アズ ユー」や「オンリー ユー ノー〜」等良く聴いたし、店で良くかけたもんだ!どっぷりアメリカンの時代は骨太な魅力も出て来てそれはそれで良かったが、久し振りの新譜はマイク・フィニガンやシーラ・E等をバックにまだまだやれる所を見せてくれた!

THE DEREKTRUCKS BAND : ALREADY FREE オールマン・ブラザース・バンドの後継者として期待され、充分にその役目も果たしながら更に進化し続ける若きアメリカン・ロックのニューリーダー、デレクはJ・フルシアンテ、J.メイヤーと現代三大ギタリストと呼ばれているらしい!バンド名義6作目である。クラプトン・バンドでの共演も含め、骨太のサザン・ロックが存分に楽しめる!2,3,6,7、ではブラムホールが共同プロデュースしている。10は妻のS・テデスキがヴォーカルで参加。

SUSAN TEDESCHI : Back To The River ブルース・ロック系女性SSWの中でも特に評価が高いスーザン・テデスキの5作目である。前半の豪快なスワンプから7曲目以降のM.SLOCUMのオルガン、J・Schmarzのアコギが優しく鳴り、抑制されたアメリカン・ルーツ・ロックが印象的である。トニー・J.ホワイトとの共作、A.トゥーサンのカバーもある。