名盤作りの名人#4 サン レコードのサム フィリップス

fulmas2007-11-10

2001年アーメット アーティガンが仕掛けて2年を費やしたサン レコード(社長サム)へのトリヴュートアルバム「グッド ロッキン トゥナイト」が発売された。(サン生誕50周年記念アルバム)C.パーキンス、P.マッカートニー、B.ディラン、V.モリソン、J.ペイジ&R・プラント等そうそうたるメンバーがサンのヒット曲をカバーしている。J.レノンが生きていたらブルー スエードシューズを歌ったかなァ?なんてつい考えてしまう。アトランティックのアーメットやサンのサム達は50年代初め南部のブルースやR&Bのレコード製作をしていたが(たくさんの小さいレコード会社が有名ミュージシャンを数人抱えて同じような事をしていた。)サムの場合は54年にエルヴィスが登場して大きく変わった。エルヴィスはサンから飛び出し、全米をそして世界中を制覇したのだ。サンはエルヴィスに続きJ.キャッシュ、C.パーキンス、J.Lルイス、R.オービソン等ロックン ロールのスーパースターを生み出し独占状態だった。個人的にはロックの目覚めが遅く高校の頃ビートルズに飛びついてしまった訳だが、それでもいつもエルヴィスは気になっていて「サスピション」や「ヴィヴァ ラスヴェガス」等の当時のヒット曲そして映画に走り始めたエルヴィスを眩しげに眺めていた。ビートルズはC.パーキンスの「マッチボックス」等のカバーをしていたりR.オービソンは「オー プリティ ウーマン」が流行ったり、でサン レコードに関しては後追いになってしまったが愛情と畏敬の念は忘れない。ジョニー キャッシュの映画はまだ観てないが、彼もまた素晴らしい!サンの後CBSから出した数枚のアルバムそしてディランとのデュエット(ナッシュビル スカイライン)、亡くなる前の数枚のロックアルバムは傑作だ!最近「グッド ロッキン トゥナイト」のDVDを観たが、ポールの真剣さ、アーネットの無邪気さ、サムのロックン ロールに対する熱さがビンビン伝わってきて興奮した。サンが残した偉大なる遺産、数々の名曲は永遠に忘れる事が出来ない!