1974 McGEE

fulmas2007-09-13

60年代後半にロックが試行錯誤して成長し、70年代に入ってからよりハードなものやプログレッシヴなものが出来上がり、更に思考を重ね、クオリティーの高さを求めて行く。ロックは確かに充分にアートとして鑑賞に堪えうる音楽となった。DONOVAN時代ナオシやヒロシ達がいつも店でじっくり聴いては議論を重ねていたのが印象的だった。店側としては一応L.ツェッペリンは「天国の階段」まで、P.フロイドは「狂気」まで、K.クリムゾンは「アイランズ」までといったふうに、とりあえず一旦封印して、等身大の所謂シンガー&ソングライター、スワンプ、英国トラッド、等のブームをきっかけにルーツ帰りの旅に出た。フォーク、ブルース、ジャズ、ソウル等を片っ端から訪ね歩き、戻って来てはレゲエやアフリカン ロック、テックス メックスといった具合に幅も広げ、酒も嗜む様になり、そこで店の名前も変える事にした。クリストファソンの「Me and Bobby McGEE」、ロッドの「McGEE May」ディランの「McGEE’s Farm」から「McGEE」にした。1974年の事である。