「オン・ザ・ロード」「イン・ザ・シティ」

fulmas2013-09-12


イイネ!西部劇とロード・ムーヴィーには目がない!西部劇といえば、クリント・イーストウッドだ!学生時代白黒テレビで観た「ローハイド」、10代終わりの頃劇場で観た「荒野の用心棒」そして「許されざる者」、久し振りで観たが、イイネ!クリントの何とも言えないあの細目、クールな動き!たまりません!
ロード・ムーヴィーは「イージー・ライダー」のデニス・ホッパーから始まって、スコセッシやベンダース、リンチ、タランティーノ等随分と観て来たが、最近観た「オン・ザ・ロード」は「ビッグ・フィッシュ」以来の感動巨編だ!
ボブ・ディランの人生を変えたとも言われる、ビート文学、ギンズバーグバロウズが絡んだケルアックの自伝的小説、コッポラが総指揮を取って素晴らしい映画となった。
夢と絶望、道があり街があり、想像を絶する景色がそこにはある!ニューヨークを拠点にニューオリンズに下りメキシコからシスコの西へ、中西部デンバーから再びニューヨーク、正に憬れのアメリカン・ビューティー、シャイでクールな主人公、パワフルでハッチャケの友二人を軸に若者が弾ける、チャーリー・パーカーやエリントンのジャズ、ロックのルーツのジャンプ・ブルース、サンハウスのカントリー・ブルース等当時の時代のバック・グラウンド・ミュージックが華をそえる、ほとばしるジャズ・クラブでの即興演奏、そして踊り狂う若者!黒人のテナー奏者は言う「アドリブで最高の盛り上がりの時神が降りて来るんだ!」日本人のジャズ屋はそんな事思うのか?
ボブ・ディランの詩には聖書からの引用が多い、アル・グリーンも若い頃は神に背いて悪ガキだった、年取って再び神に仕えたと聞く?
それほどアメリカ人て神を意識しているのダネ!
背の高いサボテンのあるメキシコのデコボコ道をオンボロ車で砂煙をあげる!たまらんねェ!
ロス・ロボステックスメックスサウンドが聴こえてきそう!
上映は日比谷のシャンテ、近くにはみゆき座(ラスト・ワルツを観た)スバル座(イージー・ライダーを観た)があるが昔の場所では無い。
映画館を出たら急に台湾料理が食べたくなって、新橋辺りまでガード下の不思議な空間を通り抜けながら散歩、途中に北京ダックの店があったが、一匹6800円とはビックリ!南国亭をイメージしていたのだが、それらしき店は無く、結局「しばてん」という普通の焼き鳥屋に入った、味はマァマァであった、お通しのしらすおろしが冷たくて美味しかった。
新橋は大分久し振りで、駅前にデコイチなんか飾ってあったっけ(笑)。