日暮里の匠逝く!

fulmas2008-12-30

クリスマス・イヴに日暮里の常雄伯父さんが亡くなった!父は10人兄弟姉妹で真ん中辺り、直ぐ下の妹のご主人である。小中学生の夏冬休みに日暮里の伯父さんの家によく泊りがけで遊びに行きお世話になった。(一人っ子のチカナリちゃんはダッコちゃん、フラフープ、ホッピング、漫画本となんでもありで羨ましかった)板金工の明るく優しい伯父さんだった(戒名は「匠徹院・・・」)。葬儀場が混み合っていて昨日お通夜で今日が告別式だ。今日はライヴがあるので昨日町屋の斎場に行って来た。父の兄弟姉妹の連れ合い入れて20名のうち今年母を含め3人が逝った、残るは6名である。従兄弟姉妹は40人近くに登り、殆んどが仲良しである、その内何人か来ていてあまりの懐かしさに話がはずんだ!一人は一つ上の従兄ケンジ君で60年代終わり頃、真面目な田舎の青年を引っ張り出して、新宿、渋谷、高円寺、吉祥寺、福生といろいろ楽しませてもらった!風月堂、DIG、ソウルイート、ビ・バップ、ブラック・ホーク、ムーヴィン、等ジャズ&ロック喫茶を連れ回され、とうとう自分でやる羽目になったと言う訳だ。ガウディ、マグリット、現代詩、シュール・リアリズム、等随分と勉強させられた。面白くて為になる良い男である。
もう一人の三つ年上の幼馴染のケイコちゃん(母親似で美人!)は親父の直ぐ下の弟カクさんの長女で、昔近くに住んでいて良く遊んだ。お母さんのツルさんは絶世の美人(?)で小学校へ上がる頃に初めて映画館に連れて行ってくれた(ゴジラ)人で、刀のおみやげを買ってくれて、一緒に風呂に入ったのを覚えている。カクさんは東京復興後引っ越して行き、燃料屋を始めたが先物取引に失敗して離婚、ケイコちゃんは若くして両方の間で苦しんだようだ!そんなこんなで話は尽きず、気が付いたらお清めもお開きで皆ぞろぞろ帰り始めた。こんな時しか会えないが親類とは良いもんで、日本人に生れて良かったとつくづく思う!
写真は残されたクニ子伯母さんと猫である。